日本代表壮行会を盛り上げたスタジアムDJ 幸せな時間をつくり上げるその活動とは
氏は1972年生まれの41歳。少年時代の多くを米国ワシントンDCで過ごし、南山大学卒業後の96年からZIP-FMでナビゲーターとなって以来、同局で不動の人気を築いてきた。97年から06年までは、名古屋グランパスエイトのオフィシャルスタジアムDJを担当。応援番組の司会などを通じてクラブとのつながりを深め、ドラガン・ストイコビッチ氏の引退試合でもMCを務めた。
さらに、プロ野球オールスターゲームや世界バレー・ワールドカップの会場MCを担当するなど、活躍のフィールドは幅広い。10年の南アフリカW杯では日本代表MCとして、ヨハネスブルクの『SONY 3Dシアター』において世界初の3D放送を世界に中継した。
最近ではMIFA(Music Interact Football for All)のメンバーとして、本職以外にもスポンサー営業などをこなす。W杯開幕を控えた6月9日には、自身が中心となって進めてきたプロジェクトである「MIFA Football Park」が江東区豊洲にオープン。充実の日々を過ごしている。オープンに向けた準備は着々と進んでおり、先日はオフィシャルHP(http://mifafootballpark.com)が開設された。
「MIFAでは、スポンサー営業やイベント制作、さらに楽曲制作の一部など、今まで経験したことのない仕事にも取り組んでいます。本職のMCを務めた次の日にスーツでスポンサーさんを回るなど、非常に新鮮ですね。これまでサッカーと音楽でつながってきたものを、フル稼働させてMIFAに結び付ける仕事は確かに大変ですが、何とも幸せな時間です」
MIFAが掲げるコンセプトは、サッカーと音楽の有機的な融合だ。サッカーと音楽を通じて多くの人々がつながり、素晴らしい時間を共有する。ラジオやスタジアムのDJなどを通じてケン・マスイ氏が培ってきた経験は、さまざまな形になってたくさんの人を楽しませてくれるだろう。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web