エース流出報道のミランが声明文発表 至宝スソの売却を否定「108億円でも売らない」
リーグ戦で苦戦するミラン、経営危機が迫るなかスソ流出報道にクラブが声明文
ACミランは今季開幕前に200億円以上の補強を展開したが、リーグ戦11位と苦しみのシーズンを送っている。来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権を手にできない場合、主力放出による売却益をあげなければ名門は新たな経営危機を迎えることになる。
かつての強豪はエース流出報道に過敏反応し、「8000万ユーロ(約108億円)でも売らない」と声明文を出している。ミランはイタリア紙「トゥット・スポルト」の報道に反応した。
ブラジル代表FWフェリペ・コウチーニョをバルセロナに売却したリバプールが、スペイン代表FWスソの買い戻しにロックオン。MFルーカス・ブリアとFWニコラ・カリニッチが中国に移籍する可能性があるとレポートされていた。
ミランは公式サイトで至宝流出を否定。「スソに関しては、ミランはこの夏にとても明確にしている。我々は8000万ユーロのオファーに対しても屈しない。昨年9月に契約を結び直したスペイン人の王者に対する笑えないジョークだ」と声明を発表している。
スソは2015年1月にリバプールからミランに加入。移籍当初はFW本田圭佑(パチューカ)とポジション争いを展開したが出場機会を手にできず、16年1月にジェノアへ半年間の期限付き移籍をすると才能を開花させた。6ゴール4アシストの活躍で16年夏にミランへ復帰し、ヴィンチェンツォ・モンテッラ前監督はそれまで右ウイングのレギュラーだった本田を完全に外し、スソがエースとして君臨した。
華麗な左足と圧巻の局面打開力を武器に、昨季は7ゴール、今季も5得点3アシストの結果を残している。かつての本田のライバルは2シーズンで「100億円でも放出しない」とミランに断言されるほどその価値を高めているようだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images