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【独占告白#4】宇佐美貴史が語るライバル 「頬を叩き『目を覚ませ!』と叱咤してくれる」
現地で直撃取材、第4回目のテーマは「自身を奮い立たせてくれるライバル」
ブンデスリーガ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフのMF宇佐美貴史は、幼少の頃から数々の偉業を達成し、その才能を称賛されてきた。
ガンバ大阪のジュニアユース、ユースと階段を駆け上がって来たなか、2009年にクラブ史上初の高校2年生でトップチームに飛び級昇格を果たし、同年5月20日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第6節の本拠地FCソウル戦でプロ初出場&初得点という離れ業をやってのけた。17歳14日でその試合のピッチに立った宇佐美は、元日本代表MF稲本潤一(北海道コンサドーレ札幌)が持つクラブ最年少公式戦デビュー記録(当時)も塗り替えている。
それ以降も、所属クラブや年代別代表で華々しい活躍を見せ、次世代を担う期待のアタッカーとして大きな注目を集めた。その姿に誰もが眩いばかりの未来を予感したが、あれから8年が経った今、宇佐美の海外挑戦や日本代表でのキャリアは成功とは程遠いところにある。それはおそらく宇佐美自身も想像していなかったことだろう。
全5回にわたってお届けする「独占告白」の第4回目は、自身を奮い立たせてくれるライバルについてだ。現状を真摯に受け止める男は、どのような考えを持っているのだろうか。
◇ ◇ ◇
厳しい状況に置かれている今だからこそ、ライバルは他ならぬ自分だという思いがより強くなっている。ただ、一口にライバルは「自分」と言っても、今と昔とではその中身が違う。
昔は単に、今の自分を乗り越えるために、今以上の景色を見るために、ライバルを「自分」に据えてきたけど、今はただ、ただ崖っぷちに立っている自分を、もう一人の自分が必死にサッカーに向き合わせようとするためだけのライバルである気もする。
と同時に、今のこの浮き沈みの激しい自分を上手く乗せられる術を、できるだけ早く自分に教えていただきたいとも思う(笑)。