クロップ監督の12のカラフルな名言集 香川ら選手を引きつけたカリスマ性がにじむ言葉の数々

「私はヘビーメタルが好きだ」

 昨季CL1次リーグで対戦したアーセナルのアーセン・ベンゲル監督とのサッカー哲学の違いについて聞かれると、クロップ監督は独特の言い回しでこう答えた。それは、インテンシティーを高めたゲーゲンプレスを信条とする指揮官らしさにあふれていた。
「彼はボールを保持し、パスをつなぐフットボールを好んでいる。まるでオーケストラ。でも、静かな曲だね。私はヘビーメタルが好きなんだ」
 強力な戦力と潤沢な補強資金を持つバイエルンとのライバ ル関係についての言葉も秀逸だ。
「我々は弓矢を持っている。もしも、うまく照準を合わせればターゲットに命中できる。問題はバイエルンがバズーカ砲を持っているということなんだ」
 ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェは、2013年夏にドルトムントからバイエルンへと移籍した。その際、身長192センチの巨漢のクロップ監督は、身長180センチのスペイン人指揮官の敵将に向けてこう発言している。
「彼はグアルディオラのお気に入りだから去ることになった。誰かに非があるとするなら、それは自分だ。自分は背を低くすることもできないし、スペイン語も勉強していないしね」
 バイエルンとのライバル関係については、「もしも、今年2位に終わったら、私はトラックを見つけて、自分の庭 まで運転するよ。誰も喜ばなくて、自分がやる」と話した。
 2011年2月にバイエルン相手に3-1で勝利し、「ここで19年前にドルトムントが勝った時、ほとんどのうちの選手は乳飲み子だったんだ」というコメントを残している。

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