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“名ドリブラー”松井大輔が認める乾貴士の必見スキル 「めっちゃ速い」と脱帽した瞬間とは?
「プレーを見てあの感覚は本当にいいな、と」
インタビュー中、乾の話題が挙がった際に関係者が「ホントに昔から“乾推し”だよね」と口にするほど、松井は乾のプレーぶりに注目していたという。そのきっかけはいつだったのか。
「一回、代表で一緒にやったんですよ。確かザック(アルベルト・ザッケローニ元監督)の時かな。当時ちょっと喋ったのは覚えているし、プレーを目にして、とにかく“めっちゃ速いな”という印象が強かったんです」
当時感じた“めっちゃ速い”という印象――。乾と言えば、リズミカルなドリブル突破が最大のストロングポイントだ。その素早さはもちろんだが、松井はもう一つ違うポイントにも“速さ”を感じていたのだという。
「当時のトレーニングなどで感じたのは、単純な走りだけじゃなくて、パスを出した後に抜け出していく、その動きがものすごく速いっていうイメージだった。これは想像なんですけど、きっとセレッソにいた頃に、パス&ゴーを(香川)真司とかとやっていたからこそだと思うんだよね。あの感覚は本当にいいな、と」
08年から10年にかけて、Jリーグで鮮烈な印象を残したのはセレッソ大阪の華麗なアタックだった。若手育成に定評があるレヴィー・クルピ監督(ガンバ大阪新監督)の下で攻撃の中心を担っていたのは、松井も触れた通り、乾と香川真司(ドルトムント)のコンビネーションだったのは記憶に新しいだろう。彼らがC大阪時代に築き上げた土台が、現在のプレースタイルに生きていると見ている。