前代未聞! ゼーマン監督、今季カリアリから2度目の退任という異常事態に

 

昨年末に解任→今年3月に復帰→またも退任へ

 

 セリエAで2部降格の危機に直面しているカリアリのズネデク・ゼーマン監督が今季2度目の退任という異常事態に陥った。カリアリの公式サイトは「カリアリ・カルチョは今日ズネデク・ゼーマンがトップチームの監督の役職を辞任したことを発表します。ゼーマン監督と彼のスタッフには感謝を捧げます。これからの彼のキャリアに幸運あることを」と発表している。

 ゼーマン監督は昨年12月に成績不振から1度解任され、後任にジャンフランコ・ゾラ氏が就任。だが、ゾラ氏もチーム状況を改善させることができず、3月上旬に解雇。そして、ゼーマン氏は監督のポストに戻ったばかりだった。

 第二次ゼーマン政権では1分4敗と不振が続いており、今月17日にはクラブハウスで夕食中のチームが約30人のサポーターに襲撃される事態に発展していた。サポーター組織「ウルトラス」はアッセミニの練習場に乱入。クラブハウスで夕食中だった選手を侮辱した挙げ句に脅迫。DFニコラ・ムッルは顔面に平手打ちを受けたという。

 ゼーマン監督は「選手はショックを受けていた。こんな事件を乗り越えることは簡単なことではない。だが、私は衝突ではないと言い続ける。全員が目指す方向は一つなのだから。私はチームを褒めたい。恐れからではなく、平静さを保つために渋々侮辱を受け入れた」と語っていた。1シーズンに同一チームで同じ監督が2度も退任することは極めて異例だ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング