「予想外の移籍があった」ACL王者の浦和 ”国内専念”の1年で新機軸を打ち出せるか
堀体制で初の始動キャンプ、勝負のシーズンに
「今年の国内サッカーは、ワールドカップイヤーということがあって、5月中旬までは4日に1試合くらいのペースで試合をしていかなくてはいけない。その中でルヴァンカップも欲しいし、タイトルを獲るためと考えれば、外国人選手の体制も含めて安定したパフォーマンスを出すことを念頭に置いた」
Jリーグからの日程の正式発表はまだだが、クラブへ伝わっている日程は非常にタイトなものになるという。今季はルヴァンカップの予選リーグに出場する浦和は、試合数だけで考えればACL出場時と大差はなく、その上でリーグ規定により人数も減らす必要が生まれている。その中で山道本部長は「27人の体制でやっていくが、バランス良くできたと思っている」と自信を見せた。
昨季開幕時は就任6シーズン目を迎えたミハイロ・ペトロヴィッチ前監督による継続性とチーム戦術の浸透が浦和の武器になっていたが、今季は堀孝史監督に交代してから初めてオフを挟み、選手補強や始動キャンプでの戦術の熟成といった面でも、新たな挑戦の1年になる。その中で国内からの出直しとなる浦和が、2006年以来のリーグ制覇と3年連続のタイトル獲得を実現できるのか。昨季のアジア王者にとって、真価の問われるシーズンになるはずだ。
【了】
轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada
フットボールゾーンウェブ編集部●写真 photo by Football ZONE web
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