森保ジャパン、初の公式戦白星スタート! 板倉の一撃でU-23パレスチナ代表に1-0勝利
積極的に攻めながら1点止まり、守備陣は無失点に抑える
森保一監督が率いるU-21日本代表は10日、中国の江陰スタジアムで行われたAFC U-23選手権の初戦でU-23パレスチナ代表と対戦し、前半20分にDF板倉滉(仙台)が決めた1点を守り切り、1-0で白星スタートを切った。
森保監督にとって初の公式戦に臨んだ日本は、GK小島亨介(早稲田大)が入り、最終ラインにはDF庄司朋乃也(金沢)、DF立田悠悟(清水)、DF板倉滉(仙台)が並んだ。また中盤は右WBにDF藤谷壮(神戸)、左WBにMF浦田樹(北九州)が入り、MF神谷優太(愛媛)とMF井上潮音(東京V)がダブルボランチを形成。最前線に産業能率大のFW小松蓮を据え、右にMF三好康児(札幌)、左にMF岩崎悠人(京都)が配置された。
凍るような寒さの中で行われた一戦は、日本が序盤からボールを支配して敵陣に攻め込む展開が続く。開始早々の前半2分に藤谷のパスから浦田がファーストシュートを放つと、その3分後に生まれたチャンスでは小松のキープから最後は井上がゴールを狙い、これは惜しくもバーに阻まれた。その後も板倉が最終ラインから運んでミドルシュートを放てば、三好が左足のシュートで相手ゴールを襲うなど、積極的な姿勢で打開を図っていった。
圧倒的に押し込む日本に先制点が生まれたのは前半20分、板倉が再び最終ラインから前線へとドリブルを開始すると、井上とのワンツーからバイタルエリアに侵入して右足でシュートを放つ。これがゴール左に決まり、日本が先制点を奪った。得点後さらに攻め込んだが日本だが、追加点を奪うことはできず前半は1-0で折り返した。
両軍とも交代なく入った後半は、前半と変わらず日本がボールを保持しながら押し込む展開が続く。しかし、ゴール前まで行くもののシュートを放つ機会がなかなか訪れない。森保監督は後半18分に小松に代えてFW田川亨介を入れることで、攻撃面での活性化を図った。
だが、交代後も大きく試合展開は変わらず、ボールを持っても攻めきれないまま。同32分に田川がオフサイドラインを抜け出したが、GKを引き寄せながら放ったシュートはわずかにゴール右へと外れた。
終盤にG大阪のMF高木彰人を投入するなど、選手交代を駆使しながら日本が最後まで攻勢をかけたが、追加点は生まれないまま試合は終了。攻撃面であと一歩崩し切れない場面が見られたものの、守備陣が最後まで無失点を貫き、日本はなんとか1-0で勝利し白星スタートとなった。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images