クロップ涙の「香川真司マンU移籍」に英紙再注目 ドルトムントの“大物流出4例”で紹介
ゲッツェ、レバンドフスキの穴は痛手に…
「涙が収まった後、彼は本当に素晴らしい仕事をした! ボルシア・メンヘングラートバッハからマルコ・ロイスという、若く、才能溢れるアタッカーを選んだ。2013年にドルトムントをチャンピオンズリーグ決勝に導いたのだ」
香川流出の痛手を、ドイツ代表MFマルコ・ロイス獲得で完璧に補ったと同紙は称えている。
一方、香川のその後のイングランドでの挫折も紹介している。「シャヒンのように、彼の大きな移籍も想定通りにはいかなかった。カガワは確かにユナイテッドでの1年目にプレミアリーグの優勝メダルを手にしたが、ドルトムントで見せた好調さを示すことに苦労した」と指摘。2014年夏にドルトムントに復帰した。
2013年にはドイツ代表MFマリオ・ゲッツェが、2014年にはポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキが、それぞれバイエルンに引き抜かれた。ゲッツェ流出については「第一線の先発選手を失った」と、同紙は痛手になったと分析。そしてレバンドフスキ移籍に際しては、イタリア代表FWチーロ・インモービレ(ラツィオ)獲得で補おうとしたが、機能しなかったと紹介している。
ドルトムント時代から主力流出という運命と戦い続けてきたクロップ監督。今回も香川やシャヒン放出時のように代役を発掘できるのか、それともレバンドフスキ移籍時のように穴を埋められないのか。“コウチーニョ・ロス”をどのように乗り切るのか、その手腕に大きな注目が集まっている。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images