浦和DF那須大亮が神戸へ完全移籍 「僕の人生にとって本当に宝物」とファンに感謝

浦和に5シーズン在籍 昨季はリーグ戦9試合出場にとどまる

 J1のヴィッセル神戸は9日、浦和レッズからDF那須大亮を完全移籍で獲得することを発表した。

 現在36歳の那須は、2002年に駒澤大学から横浜F・マリノスに加入。センターバックが本職だったものの、翌年に就任した岡田武史監督にボランチにコンバートされ、高い守備力を発揮し、同年のJ1リーグ完全制覇に貢献しJリーグ新人王を獲得した。そうした活躍が認められる形でアテネ五輪代表にも名を連ね、04年夏の本大会にも出場している。

 その後、東京ヴェルディ、ジュビロ磐田、柏レイソルを渡り歩き、13年に浦和に加入。3バックの主力として活躍し、13年にはキャリア最多となるリーグ戦9ゴールをマークするなど、セットプレーでの得点力も大きな武器となっていた。

 だが16年は14試合1得点、昨季は9試合0得点と徐々にベンチを温めるようになっていた。

 退団に際して那須は、浦和を通じて「浦和レッズには5年間お世話になりました。選手として本当にかけがえのない時間を送らせていただきました。それもたくさんの選手、コーチングスタッフ、陰ながら支えてくださるたくさんの方々、なによりも浦和レッズのファン・サポーターのみなさんの支えがあったからだと思っています。うれしいことや悔しいこと、5年間のいろいろなことをみなさんと共有できたことは僕の人生にとって本当に宝物です。苦しいときのサポーターの声、We are Redsという声はプレーをしている僕たちへの、ものすごく大きな後押しになりました。今でも思い出すたびに身体が震えるほどの感動を覚えています」と、多くの人への感謝を述べた。

 その上で、「今回はプロサッカー選手としての意思をたくさんの方に尊重していただき、移籍が決まりました」と、自らの強い意志による移籍であることを強調。「サッカーを続けていく限り、みなさんに何かを伝えられるようなプレーを目指して全力を尽くします」と、自身にとってキャリア6クラブ目となる神戸でも、熱いプレーを貫く決意を語っている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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