「感動の裏で驚いた」 長友佑都、高校選手権の過密日程に苦言「選手が潰れてからでは遅い」
準優勝の流通経済大柏監督も日程を問題視、長友も「1週間で5試合」に驚き隠せず
第96回全国高校サッカー選手権大会は8日、埼玉スタジアムで関東勢同士の決勝が行われ、前橋育英(群馬)が流通経済大柏(千葉)に1-0で競り勝ち、群馬県勢として悲願の初優勝を遂げ、全国4093校の頂点に立った。高校生が繰り広げた激闘は現役Jリーガーたちの心をも打ったが、その一方で過密日程を問題視する声が浮上。インテルの日本代表DF長友佑都も「選手が潰れてからでは遅い」と苦言を呈している。
準優勝に終わった流通経済大柏の本田裕一郎監督は、大会の日程問題に言及。「運営の都合というだけでなく、進化しなければいけないんじゃないかと思っています」など、伝統ある大会の改革を求めている。
これまでにも高校選手権のハードスケジュールは問題視されてきたが、長友は8日に公式ツイッターを更新。高校サッカーについて「高校サッカーの感動の裏で、決勝に上がった2校の日程見て驚いた。1週間で5試合」と驚きを隠せないようだ。
決勝に上がった2チームの過密日程ぶりを指摘した長友は、さらに運営側に訴えかけるように「いろいろな事情はあるんだろうけど、もう少し選手ファーストで考えてほしいな」と指摘している。
運営側の事情を汲みつつも、あくまで“選手ファースト”を訴える長友。その背景には「選手が潰れてからでは遅いよ」という明確な理由がある。最高のパフォーマンスを発揮するべき舞台で選手が潰れてしまっては元も子もない。現場の監督や日本代表選手も疑問を呈する日程問題は、果たして今後改善されていくのだろうか。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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