「なんも言えねぇ!」「感動ありがとう」 現役JリーガーOBたちも選手権決勝に感銘

前橋育英が3度目の挑戦で悲願の初優勝 C大阪・田中が祝福「OBとして誇り」

 第96回全国高校サッカー選手権は、決勝で前橋育英(群馬)が流通経済大柏(千葉)を1-0で下し、4093校の頂点に立った。様々なドラマと青春の詰まった高校サッカーは毎年、観る者に多くの感動を与えるが、それはOBたちにとっても同じこと。決勝を戦った2チームの現役JリーガーOBが、SNS上で祝福と感動のメッセージを送っている。

 前橋育英と流通経済大の一戦は、0-0のまま延長戦突入かと思われた後半アディショナルタイムに劇的な展開が待ち受けていた。前橋育英は右サイドからFW飯島陸が左足シュートを放つと、相手に当たってこぼれたところをFW榎本樹が左足でフィニッシュ。ボールは流通経済大柏の選手たちの間をすり抜けるようにゴールに吸い込まれ、これが決勝ゴール。“タイガー軍団”が3度目の挑戦で悲願の初優勝を果たした。

 前橋育英出身で、6日にフィンランドのHJKヘルシンキからJ1セレッソ大阪への完全移籍が発表された田中亜土夢は、自身のツイッターに「全国制覇おめでとうございます! OBとして誇りに思います! 育英魂!強く!激しく!美しく!」と投稿。自身は高校時代に選手権出場は叶わなかったが、“育英魂”を発揮し、初優勝という大偉業を成し遂げた後輩たちを祝福した。併せて、黄色と黒の“タイガーカラー”に身を包んだ若き日の田中と仲間たちの写真も公開されている。

 一方、敗れた流通経済大柏のOBでは、2007年度優勝メンバーのFW大前元紀(大宮アルディージャ)と2学年先輩のGK林彰洋(FC東京)が埼玉スタジアムでスタンド観戦。エースとして全国制覇を成し遂げ、自身も大会得点王(7点)に輝いた大前は、自身のツイッターに「結果は残念だったけど観ていてすごく戦ってたし刺激をもらえました‼︎ 3年生はゆっくり休んで1.2年生は3年生、流経の為、自分の為にまた来年度頑張ってください。俺も頑張ります」と記し、大きな刺激を受けたことを明かした。

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