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かつての名守護神がデ・ヘアのプレミア年間最優秀選手ノミネートでマンUに危機感
ファン・デル・サール氏「GKが選ばれることは良いものではない」
現役時代マンチェスター・ユナイテッドの守護神として活躍した元オランダ代表GKのエトヴィン・ファン・デル・サール氏は、スペイン代表GKダビド・デ・ヘアがイングランドサッカー選手協会(PFA))の年間最優秀選手賞にノミネートされたことに対して、クラブに警告を発している。英地元紙「デイリー・エクスプレス」が報じている。
PFAは16日、公式サイトで年間最優秀選手候補にノミネートされた6名を発表した。PFA年間最優秀選手賞は、イングランド国内リーグでプレーする選手の投票で選ばれる制度となっており、昨季は今季リバプールからバルセロナへ移籍したウルグアイ代表FWルイス・スアレスが選ばれている。
今季の受賞候補には、チェルシーのベルギー代表MFエディン・アザール、スペイン代表FWジエゴ・コスタ、アーセナルのチリ代表FWアレクシス・サンチェス、リバプールのブラジル代表MFフェリペ・コウチーニョ、トットナム・ホットスパーのイングランド代表FWハリー・ケイン、そして、マンUからはデ・ヘアが選ばれている。
数々のスーパーセーブでチームの危機を救ってきたデ・ヘアは今季の活躍を考慮すると、順当な選出と言える。しかし、ファン・デル・サール氏はクラブ公式サイトで、デ・ヘアのノミネートは、マンUにとって喜ばしい話ではないと主張している。
「もちろん、彼は世界最高峰の守護神だ。しかし、クラブからGKが選ばれるというのは、決して良いものではない。来季は、より敵陣で攻撃を活性化させ、自陣で印象に残るプレーが多くならないチームを期待しようじゃないか」
ファン・デル・サール氏は、2005年からレッド・デビルズのゴールマウスを守り続けた。所属した6年間でプレミアリーグ制覇を3度、欧州チャンピオンズリーグを1度制覇している。
かつてオールド・トラッフォードで幾多のピンチから名門を救ってきたファン・デル・サール氏だからこそ、チームの最後の砦であるGKが最も評価される現在のチーム状況に対し、危機感を覚えているのかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images