【独占告白#2】宇佐美貴史が語る海外挑戦 「サッカー人生で初めて不安を感じている」
「海外に来たことには微塵も後悔はない」
けど所詮、練習での成長は公式戦を戦うための積み重ねでしかないし、公式戦に出場することで得られる成長とは、速度も振り幅も大きく違う。そのことを身をもって感じているからこそ、焦りも生まれるし、サッカー人生で初めてと言ってもいいくらいの不安を感じているんだと思う。
とはいえ、海外に来たことには微塵も後悔はない。なぜなら一度目の海外移籍もしかり、Jリーグを離れたことで、世界が自分の想像以上に高いレベルで戦っていること、そこでプレーする選手は想像をはるかに超えて高い質を備えていると実感できたから。
実際、海外では活躍できなかったのに、Jリーグでは活躍している外国籍選手がたくさんいるのもその証拠。それを知ってもなお、自分はそのままJリーグでプレーすることを選ぶのか、海外に出て明らかに違うクオリティーを感じながらプレーすることを選ぶのかを考えた時に、僕は後者を選びたい……というか、選べるチャンスがあるのなら、それが自分に必要な経験だと思えた。
これは何も、日本や他国のサッカーを否定しているわけではないよ。実際に日本で成長を求められる選手もいると考えれば、その選択肢も成長を求める方法の一つだとは思うしね。