蔚山現代に移籍したFW豊田陽平 元Jリーガー監督の期待と韓国メディアの反応とは?
蔚山ではかつて家長や増田などもプレー
韓国のスポーツ紙「スポーツソウル」は、「蔚山は昨季リーグ4位だったが、得点は38試合で42得点。チームの中心選手となるFWの不在がその原因だった。シーズン開幕前にはFWソク・ヒョンジュン(デブレツェニVSC)やFWファン・ウィジョ(ガンバ大阪)を獲得しようとしたが失敗した。17年はそれでもカップ戦優勝などで結果を残したが、今年はAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)に出場するので、大型FWの加入が最優先の課題だった」と、豊田の獲得理由について説明している。
蔚山は1996年と2005年にリーグ制覇した韓国の名門クラブで、12年にはACLを制覇してクラブW杯にも出場している。昨年はFW阿部拓馬(ベガルタ仙台)がプレーし、MF家長昭博(川崎フロンターレ)やMF増田誓志(清水エスパルス)も在籍したチーム。日本人選手がプレーした実績のあるチームだけに、豊田が蔚山の選手やチームスタッフたちと溶け込むのも時間の問題だろう。
それでも豊田の成功への近道は、Jリーグと全く異なるKリーグの環境への適応が最も重要となるのは間違いない。
これまでKリーグでは前園真聖、戸田和幸、高原直泰(沖縄SV)、高萩洋次郎(FC東京)など多くの日本人選手がプレーしてきた。そのなかでも同じFWとしてなら、元日本代表の高原のインパクトが強い。10年7月に6カ月間の契約で水原三星に在籍したが、12試合で4ゴールを決めている。そのなかでも印象的だったのは、加入1カ月後に行われた「ソウルダービー」や「スーパーマッチ」と呼ばれるFCソウル戦。この大一番で高原は、2ゴールを決めてファンを熱狂させた。