“マージーサイド・ダービー”で一触即発 突き飛ばし→スタンドインもお咎めなし「審判は愚かだ」

ホルゲイトが背後からフィルミーノを突き飛ばし、スタンドに飛び込む事態に…

 ダービーマッチはクラブの威信を懸けた戦いだ。プレミアリーグにおいては「マンチェスター・ダービー」(ユナイテッド対シティ)や「ビッグロンドン・ダービー」(アーセナル対チェルシー)などいくつもの熱き対戦があるなか、リバプールとエバートンの「マージーサイド・ダービー」は、毎回激しい試合になることで有名となっている。現地時間5日に行われたFAカップ3回戦でも、エバートンの選手が競り合いでリバプールの選手をスタンドに突き飛ばして一触即発となり、波紋を呼んでいる。

 リバプールの本拠地アンフィールドに、衝撃の光景が広がった。

 5日のリバプール対エバートン戦、1-0とリードして迎えた前半40分にリバプールが前線から猛然とプレッシャーをかける。相手GKが慌ててパスしたボールをブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ(リバプール)が追いかけ、ボールはエバートンのDFメイソン・ホルゲイトの足に当たって左サイドのタッチライン際へと転がった。スローインを狙ったフィルミーノはボールとホルゲイトの間に体を入れてブロック。するとホルゲイトはボールが外に出た瞬間、あろうことかフィルミーノの背中を思い切り突き飛ばした。

 背後から“不意打ち”を食らったフィルミーノの体は、アンフィールドの低いフェンスを越えて、リバプールファンが集結しているスタンドへ。熱くなった26歳のブラジル人アタッカーは、すぐさま起き上がってホルゲイトの元へ猛ダッシュ。一触即発となったが、間に主審が割って入り、なんとか乱闘となる事態は回避された。

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