「市船に勝ったら絶対に…」 夏冬二冠狙う流経大柏、主将が心に刻む“千葉のプライド”
主将の宮本が明かす千葉県代表の“重み”
夏冬二冠を目指す流通経済大柏(千葉)のキャプテンを務めるMF宮本優太は、「市船に勝ったら絶対に全国の決勝まで行ける」という言葉を胸に戦っていると話した。5日に行われた全国高校サッカー選手権大会の準々決勝で、夏の高校総体を制した流通経済大柏は3-0で長崎総科大附(長崎)を破って4強進出を決めた。
本田裕一郎監督が「前半の立ち上がりは非常に悪かった」と話したように、苦しい試合になった流通経済大柏だったが、ボランチを務めるキャプテンは周囲に声をかけて落ち着かせた。そして「前半は0-0で良い」というゲームプランから、「後半に良いところを出せた」という3得点で狙い通りの勝利を手にしている。
夏の王者の武器は、徹底したプレッシングにある。前線から次々と相手のビルドアップに襲いかかり、ロングボールすら楽に蹴らせない。そのピッチ中央でバランスを取る宮本は、ここまで得点などの記録には残っていないものの、チームに欠かすことのできない支柱になっている。
千葉県代表になるためには、選手権優勝5回を誇る市立船橋高校との強烈なライバル対決を制さなければいけない。2016年の高校総体では、流通経済大柏と市立船橋の千葉県対決が全国大会の決勝にもなった。今回の選手権に出場して二冠を目指せるのも、千葉県大会の決勝で市立船橋との死闘を2-1で制したからこそだ。
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