上田西、長野県勢初選手権ベスト4の要因 37歳元Jリーガー監督が植え付けた「プラス思考」
中盤のキーマンMF宮下、大舞台でも力を発揮できた理由を明かす
全国高校サッカー選手権大会は5日の試合で準決勝の顔ぶれが出揃った。そのなかでダークホースとも言えるのが長野県勢初のベスト4入りを果たした上田西だ。
明秀日立(茨城)との準々決勝でCKを直接決めるなど逆転勝利の立役者となったMF宮下廉は、チームを率いる白尾秀人監督がチームに植え付けた“プラス思考”が大舞台でも力を発揮できた要因だと明かす。
これまで上田西は全国大会で夏の総体、冬の選手権ともに2回戦が最高成績だった。初の8強入りの勢いそのままに、3-2と逆転勝利で4強に駒を進めている。
1-1で迎えた前半23分に左サイドからのCKを直接ゴールに結びつけたのが、正確なキックを武器とする宮下だった。「これまでは大舞台で弱気になっていた」という中盤のキーマンは、「白尾監督が来てからはマイナスではなくプラスの方向に考えられるようになった」と語っている。
2016年に就任した37歳の白尾監督は長崎の名門校・国見の出身で、現・長崎総合科学大学附(長崎)の小嶺忠敏監督の教え子。大学卒業後にプロ入りし、ヴァンフォーレ甲府などでプレー経験のある元Jリーガー監督だ。
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