貫禄を見せる“夏の王者”流経大柏　矢板中央は栃木県勢2年連続の4強入り

　サッカー界にとっての正月の風物詩、全国高校サッカー選手権大会は5日に準々決勝の4試合が行われ、ベスト4が出揃った。夏の高校総体王者の流通経済大柏（千葉）や、前回準優勝で悲願の初制覇を狙う前橋育英（群馬）が勝ち上がりを決めている。

　浦和駒場スタジアムの第1試合は、矢板中央（栃木）が前半36分の先制ゴールを守り切って1-0の勝利を収めた。敗れた日本文理（新潟）は、新潟県勢初のベスト4を逃した。栃木県勢としては、昨年の佐野日大に続く2大会連続の4強進出となり、矢板中央としては8大会ぶりの準決勝を戦うことになる。

　また、同会場の第2試合では、夏の高校総体を制した流通経済大柏が、スコアレスで折り返した後半の立ち上がり10分までに連続ゴールを奪うと、終了間際にダメ押しゴールを決めて3-0で勝利した。国見高校（長崎）時代に選手権の優勝経験を持つ名将・小嶺忠敏監督が率いる長崎総科大附（長崎）は、3回戦で前回王者の青森山田（青森）を破って8強に残ったが、夏の王者の前に屈した。