夏の王者・流通経済大柏、3大会ぶり4強で二冠へ前進 エース不在の長崎総科大附に3-0勝利
後半立ち上がりに攻勢を見せた流通経済大 DF関川、MF菊地、FW熊澤がゴール
夏冬の二冠を目指す流通経済大柏(千葉)が、その目標にまた一歩前進した。5日の全国高校サッカー選手権準々決勝で、浦和駒場スタジアムの第2試合で長崎総科大附(長崎)と激突した夏の高校総体王者は、後半立ち上がりの攻勢で効率良くゴールを重ねて3-0と勝利した。
前半は互いに慎重な試合運びとなった。長崎総科大附は前半9分にロングスローからの攻撃でゴールネットを揺らしたが、混戦を通過したボールは両チームの選手誰にも当たっておらずゴールは認められなかった。次第に流通経済大柏がペースをつかむ展開のなかで、前半はスコアレスで終わった。
後半に入ると今度は流通経済大柏がロングスローからビッグチャンスを得た。後半4分、右サイドからのロングスローで中央に入ったボールはゴール前の混戦となり、こぼれ球をDF関川郁万が豪快に蹴り込んで先制点を挙げた。
さらに夏の王者は同10分、速攻のチャンスでMF菊地泰智が左サイドに回り込んで追い越すと、ラストパスを受けて相手GKと入れ替わるような技ありの左足シュートを決めて2-0とリードを広げた。
エースのFW安藤瑞季が累積警告で出場停止の長崎総科大附は後半もロングスローなどでシンプルにゴール前に迫ったが、集中力の高い最終ラインを崩し切れず。流通経済大柏は後半終了間際の40分にFW熊澤和希が追加点を決め、3-0で勝利して準決勝進出を決めた。
夏の高校総体を制した流通経済大柏は、選手権では3大会ぶりの4強進出。二冠に向けて6日の準決勝では矢板中央(栃木)と対戦する。
【了】
轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada
フットボールゾーンウェブ編集部●写真 photo by Football ZONE web
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