8強出揃い注目の高校選手権「得点王争い」 プロで活躍する先人たちの数字を超えるか?

最も乗っているのは前橋育英FW飯島、2戦5ゴールをマークして得点ランクトップに

 第96回全国高校サッカー選手権は3日に3回戦を終え、準々決勝進出8チームが出揃った。それとともに注目を集めるのは得点王争いだ。今大会は各校のストライカーがゴール量産体制に入っている。果たして彼らは、過去の得点王の数字に届くか――。

 今大会1試合で最も乗っているのは前橋育英(群馬)のFW飯島陸だ。昨年度の同大会準優勝メンバーである10番は、同校の初戦となった2回戦の初芝橋本(和歌山)戦で4ゴールの固め打ち。続く3回戦の富山第一(富山)戦でも後半終了間際に決勝ゴールを叩き込み、2戦で5得点をマークし、現在得点ランキングトップに立っている。決勝まで進めば最大で3試合戦えるため、今大会のイメージキャラクターを務める日本代表FW大迫勇也(鹿児島城西卒、現ケルン)の1大会通算10得点に並ぶ可能性も秘めている。

 その大迫の記録を「超えたい」と口にしていたのは、J1セレッソ大阪内定を決めている長崎総科大附(長崎)のFW安藤瑞季だ。U-18日本代表経験を持つパワフルなストライカーは3試合連続ゴールをマークし、3得点で同ランク2位タイにつけている。

 特に前年度王者・青森山田(青森)との3回戦で決めたゴールは一瞬のターンでマーカー二人を置き去りにし、カバーに入ったもう一人をドリブルでかわしつつ、ペナルティーエリア外からゴール右隅にシュートを叩き込むファインゴールだった。ただし安藤は累積警告によって準々決勝・流通経済大柏(千葉)戦が出場停止。味方の奮起に期待して、準決勝以降の爆発に備えられるか。

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