上田西、長野県勢41大会ぶりの8強進出 50m直接FK弾など5発で帝京大可児を撃破

前半終了間際に丸山の一撃で先制 勢いに乗り、後半一気に相手を突き放す

 上田西(長野)が長野県勢として41大会ぶり史上3回目の全国高校サッカー選手権8強入りを決めた。3日に駒沢陸上競技場で行われた帝京大可児(岐阜)との3回戦で、前半終了間際の50メートルFK弾などゴールラッシュで5-0の勝利を収めた。

 

 この日の駒沢陸上競技場は、置いてあるボールが転がるほどの強風がメインスタンドから見て左から右に吹いた。前半に風上に立った上田西は、12分にロングスローを武器に持つFW田嶌遼介を早くも投入。左右両サイドのスローインもゴール前に入っていく強力な武器として勢いを生む。

 前半32分には左サイドからのロングスローが風に乗ってゴールネットを揺らしたが、誰も触らずにゴールインしたとして得点は認められなかった。しかし、前半終了間際の40分、右サイドのセンターライン付近でFKを獲得。MF丸山圭太が左足で蹴ったボールは上空の風に乗り、ゴール前の混戦も全て飛び越えるとそのままゴール左上隅に吸い込まれた。驚愕の約50メートルFK弾が先制点となり、1-0で前半を終えた。

 後半に入ると上田西は、開始1分に右サイドからのボールを183センチの長身FW根本凌がヘディングで押し込んで追加点。反撃に出たい帝京大可児の出鼻をくじいた。さらに同17分には、自陣ゴール前からのカウンターで抜け出した途中出場のFW田中悟がペナルティーエリア手前から思い切ってシュートを放つと、向かい風で大きく変化したボールがGKの逆を突いてゴールへ。リードを3点に広げた。

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