夏冬2冠へ前進! 流通経済大柏が接戦制し1-0勝利 2戦7得点の日章学園は不発で敗退
後半26分に生まれた決勝弾、夏の高校総体王者・流通経済大柏が接戦をものにする
夏の高校総体王者・流通経済大柏(千葉)が苦しい戦いの中で準々決勝進出の切符をつかんだ。第96回全国高校サッカー選手権3回戦、流通経済大柏対日章学園(宮崎)は1-0で流通経済大柏が接戦をものにした。
試合は序盤から圧倒的に流通経済大柏が押し込む展開。最終ライン裏を果敢に狙った2年生FW熊澤和希が前半16分に迎えた相手GKとの1対1、同19分のCKからの展開でMF菊地泰智が左足ダイレクトシュートを放ったもののクロスバー直撃。その後も流通経済大柏は何度もフィニッシュまで持ちこんだが、日章学園GK小原司が度重なるファインセーブを見せた。
劣勢となった日章学園もJリーグ・ギラヴァンツ北九州内定のFW佐藤颯汰が同20分にゴールキックからの味方の落としを受け、シュートを放ったもののゴールポスト左をかすめ、ワンチャンスを生かし切れず。スコアレスのまま前半を折り返した。
後半に入ると流通経済大柏・本田裕一郎監督、日章学園・早稲田一男監督がそれぞれ動く。前者はMF加藤蓮、後者はFW木津蒼とアタッカーを投入して1点をもぎ取りに行く。同13分には菊地が再びペナルティーエリア内でシュートを放ったが、またも小原が好セーブで失点を許さなかった。
試合が動いたのは後半26分、左サイドをえぐった菊地の高速ラストパスに対してゴール前で混戦に。最後は途中出場の加藤が押し込んだボールが相手DFに当たってゴールラインを超える。これが決勝点となり流通経済大柏が1-0と勝利を収めた。
日章学園の守護神・小原の度重なる好守に苦しめられた流通経済大柏。それでも最終的には勝負強さを見せて夏冬2冠に一歩駒を進めた。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
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