試合勘を考慮し5人の交代枠を全て使う

　指揮官は「やはり別の選手もこういう雰囲気、場を味わわせたいのもあったんです」とも話した。実際、冒頭の交代を皮切りに早稲田監督は5人の交代枠を使い切った。最後には第2GK寺田恭一郎までピッチに送り込む念の入れようで、ベンチ入り選手の試合勘を考慮していた。

　次戦の対戦相手は夏の高校総体王者、流通経済大学柏（千葉）に決まった。早稲田監督が「最初の目標が3回戦進出としていました。次の試合では流経さん相手にも身じろぎせず、立ち向かうスピリットを持って立ち向かいたい」と語るように胸を借りる立場となりそうだが、日章学園は“中24時間”の中で、できることをやり尽くして戦いに臨む。

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茂野聡士●文　text by Satoshi Shigeno

フットボールゾーンウェブ編集部●写真　photo by Football ZONE web