一条が後半ATの劇的同点弾&PK戦勝利! 14年ぶり出場の桐蔭学園との死闘制す
1-2で迎えた終了間際に起死回生の一撃 PK戦ではGK古川が連続セーブ
2-2と点の取り合いになった接戦は、PK戦での決着となった。2日に等々力陸上競技場で行われた第96回全国高校サッカー選手権大会の2回戦で、一条(奈良)がPKスコア3-2で桐蔭学園(神奈川)を下し、3回戦に駒を進めた。
桐蔭学園は10番を背負うエースのFW千葉恭馬が右膝負傷で戦線離脱。主将のDF原川凌太郎も県大会決勝での退場処分によって出場停止と、二人の主力を欠く厳しい状況のなかで今大会を迎えた。だが前半13分、背番号3のFW森山翔介のゴールで先制に成功する。
一条も後半3分に9番のMF中井一尭が同点ゴールを奪った。右サイドの角度のない位置から思い切り良く右足を振り抜くと、シュートはGKの頭上を越えてゴールネットを揺らした。
同31分には桐蔭学園がパスをつないで右サイドを崩し、DF瀬賀凛太郎の浮き球のクロスを森山がヘディングで押し込んで勝ち越しゴール。しかし、後半アディショナルタイムに、一条FW相坂恭杜がヘディングで起死回生の同点ゴールを奪い、2-2のまま前後半80分間が終了した。
接戦の末に迎えたPK戦では、一条GK古川裕斗が1人目と2人目を連続セーブする活躍を披露。奈良の強豪・一条がPKスコア3-2で、14年ぶり出場の桐蔭学園を下した。
【了】
石川 遼●文 text by Ryo Ishikawa
フットボールゾーンウェブ編集部●写真 photo by Football ZONE web
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