「ゆっくり読んで」 プロサッカー生活18年の石川直宏、直筆「現役最後の言葉」公開
一人の選手として、一人の人間としての誓い
石川が記した“ミッションステートメント”は、「自分の人生の目的と意味を力強く表現する文書である。それは個人的な憲法となり、意思決定をし、行動を選択する土台になる」(以下、一部抜粋)という一文から始まる。
「自分が好きなことばかりをして自分だけ満足ならばそれでいいというのではなくて、つらいこと、苦しいことをより多く経験していくことでこれからの人間としての自分がより大きくなってくると思う」
サッカー選手としてだけでなく、一人の人間としても成長を誓った文章は、決して平坦ではなかったその後のキャリアでの奮闘を予知していたかのような内容になっている。
「夢や希望をできるだけ多くの人に与えていくことが自分の仕事であり、成長していくために不可欠なものであると思う」
2000年にそう書き記していた石川。自らの言葉を体現するプロサッカー生活を終えたが、また別の形でファンを楽しませてくれるに違いない。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images