C大阪が43年ぶり4度目の天皇杯制覇! 水沼の決勝弾で横浜FMを2-1で破り二冠達成
山村、水沼の2ゴールで120分の死闘制す 来季ACL本戦出場権を獲得
2018年の日本サッカー幕開けを告げる第97回天皇杯全日本サッカー選手権決勝は、セレッソ大阪が延長戦の末に横浜F・マリノスを2-1で破り、前身のヤンマーディーゼルサッカー部が頂点に立った1974年度大会以来、43年ぶり4度目の優勝を果たし、ルヴァンカップと合わせて今季の国内二冠を達成した。
この試合を最後に退任が決まっている横浜FMのエリク・モンバエルツ監督は、準決勝の柏レイソル戦で決勝ゴールのFWウーゴ・ヴィエイラではなくFW伊藤翔をスタメンに起用。日本代表FW杉本健勇が負傷欠場のC大阪は、FW山村和也をスタメンでピッチに送り込んだ。
4大会ぶり7度目の優勝を目指す横浜FMは前半8分、左サイドに展開したボールのこぼれ球をキープすると、DF下平匠がゴール前へアーリークロス。相手DFのマークをプルアウェーの動きで巧みに外した伊藤は、ワントラップからC大阪のGKキム・ジンヒョンとの1対1を冷静に制して先制ゴールを奪った。
C大阪は敵陣でのパスワークを軸に攻め込むが、横浜FMの守備をこじ開けられず、一方の横浜FMはC大阪のプレッシングに苦しみながらもロングボールで右サイドのMFマルティノスが背後を取る動きで脅威を与える一進一退の展開になったが、ゴールは生まれず。横浜FMは前半終了間際にMF山中亮輔がMF遠藤渓太と負傷交代するアクシデントがあったが、1-0とリードしてハーフタイムに入った。
後半に入るとC大阪が前半よりもポゼッションを高め、横浜がカウンターを狙う構図が鮮明になった。やや間延びしたオープンな展開になっていた後半20分、C大阪が同点ゴールを奪う。MF水沼宏太がゴール正面で相手を1人外して強烈なミドルを放つと、横浜GK飯倉大樹が弾いたボールを横浜DFがクリアミス。それがペナルティーエリア内の山村に渡り、右足シュートを決めて1-1と試合を振り出しに戻した。
その後はややゲームが落ち着き、双方ともに決定機を作り出せずに後半が終了。天皇杯のタイトルの行方は延長戦に持ち越された。