名将ベンゲル、前人未到のプレミア新記録樹立 英誌が「アーセナル獲得選手5傑」を選出
WBA戦で通算811試合を指揮 マンUの名将ファーガソンの記録を抜く
12月31日に行われたウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(WBA)戦で、アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督がプレミアリーグ通算811試合目の指揮を執り、かつてマンチェスター・ユナイテッドを率いたアレックス・ファーガソン氏の持つ810試合の最多記録を更新した。Jリーグの名古屋グランパス監督も務めたことがある名将の下では、これまで数多くの選手がプレーしてきたが、英サッカー専門誌「フォー・フォー・トゥー」は、過去にベンゲル監督が契約した選手の中から“ベストサイン”の5人を選出。アーセナルのレジェンドとなった元フランス代表FWティエリ・アンリらが名を連ねた。
ベンゲル監督と言えば、若手に多くのチャンスを与えられることで知られているが、アーセナルに加入して大きく羽ばたいた選手は多い。同誌がまず紹介したのは、元フランス代表MFパトリック・ビエラだ。ベンゲル監督が就任した1996年にACミランから移籍してきたビエラは、同胞の指揮官の下で才能が開花。チームの中心としてボランチに君臨すると、3度のプレミアリーグ制覇と4度のFAカップ制覇を成し遂げている。
ビエラの加入から2年後に“ガナーズ”の選手となったのは、元フランス代表MFロベール・ピレス。2000年にマルセイユから移籍してきたフランス人は中盤の一角として主力の座を築くと、アーセナルの攻撃をより高いレベルへと引き上げて翌01-02シーズンにプレミアリーグとFAカップのダブル制覇に貢献。03-04シーズンに無敗優勝を達成した時には、攻撃陣の象徴の一人と称賛された。
ノースロンドンを本拠地とする最大のライバル、トットナムから禁断の移籍を果たし、アーセナルで名声を高めたのが元イングランド代表DFソル・キャンベルだ。01年にフリーで加わると、世代交代を図っていた守備ラインで輝きを放ち、黄金期のチームを後方から支えていた。