天皇杯決勝、1-1で延長戦に突入 横浜FMが先制も二冠を狙うC大阪の山村が同点弾
モンバエルツ体制ラストマッチの横浜FM、伊藤が先制弾もC大阪が後半追いつく
2018年の日本サッカー幕開けを告げる第97回天皇杯全日本サッカー選手権決勝は、4大会ぶりの優勝を目指す横浜F・マリノスと国内二冠を目指すセレッソ大阪の一戦は、1-1で90分間を終了。決着は延長戦に持ち越された。
この試合を最後に退任が決まっている横浜FMのエリク・モンバエルツ監督は、準決勝の柏レイソル戦で決勝ゴールのFWウーゴ・ヴィエイラではなくFW伊藤翔をスタメンに起用。日本代表FW杉本健勇が負傷欠場のC大阪は、FW山村和也をスタメンでピッチに送り込んだ。
4大会ぶり7度目の優勝を目指す横浜FMは前半8分、左サイドに展開したボールのこぼれ球をキープすると、DF下平匠がゴール前へアーリークロス。相手DFのマークをプルアウェーの動きで巧みに外した伊藤は、ワントラップからC大阪のGKキム・ジンヒョンとの1対1を冷静に制して先制ゴールを奪った。
C大阪は敵陣でのパスワークを軸に攻め込むが、横浜FMの守備をこじ開けられず、一方の横浜FMはC大阪のプレッシングに苦しみながらもロングボールで右サイドのMFマルティノスが背後を取る動きで脅威を与える一進一退の展開になったが、ゴールは生まれず。横浜FMは前半終了間際にMF山中亮輔がMF遠藤渓太と負傷交代するアクシデントがあったが、1-0とリードしてハーフタイムに入った。
後半に入るとC大阪が前半よりもポゼッションを高め、横浜がカウンターを狙う構図が鮮明になった。やや間延びしたオープンな展開になっていた後半20分、C大阪が同点ゴールを奪う。MF水沼宏太がゴール正面で相手を1人外して強烈なミドルを放つと、横浜GK飯倉大樹が弾いたボールを横浜DFがクリアミス。それがペナルティーエリア内の山村に渡り、右足シュートを決めて1-1と試合を振り出しに戻した。
その後はややゲームが落ち着き、双方ともに決定機を作り出せずに後半が終了。天皇杯のタイトルの行方は延長戦に持ち越された。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images