天才ロナウジーニョの“伝説ボレー弾”を再現! 12歳少年のゴラッソに「誰もが驚いた」
リーガ公式ツイッターが動画を投稿 03-04シーズンに生まれた伝説の一撃に再脚光
今季のリーガ・エスパニョーラで首位を快走する名門バルセロナは、毎年のように世界的なビッグネームを獲得するのと同時に、元スペイン代表MFのジョゼップ・グアルディオラやシャビ、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシなど数多くの一流選手を育成してきた。FC東京の16歳FW久保建英もかつて在籍したように、下部組織「ラ・マシア」には現在も世界中から多くの逸材が集結しており、未来のスター候補生たちが日々鎬を削っている。そんな世界屈指の育成組織でプレーする12歳の少年が、バルサの歴史に燦然と輝く天才ロナウジーニョの伝説のボレーシュートを再現したと話題になっている。
スペイン地元紙「ラ・バングアルディア」によれば、華麗な一撃を決めた主役となったのは、インファンティールBに在籍する12歳のヤン・モリナ君。12月27日に行われたアラベスとの一戦、2-0で迎えた前半21分にそのプレーは生まれた。バルサが左サイドからグラウンダーのクロス。このボールが一度アラベスの選手に当たって浮くと、エリア内にいたモリナ君がゴールに背を向けた状態で、右足で自身の体の左側に浮かせながらワントラップ。そしてすぐさま体を反転させ、倒れ込みながら右足で華麗なボレーシュートを叩き込んだ。
同紙も「誰もが驚いた」と記したビューティフルな一撃となったが、これをリーガ公式がロナウジーニョの伝説の一撃と重ね合わせ、上下二分割にした動画を制作し、ツイッターに投稿した。
ロナウジーニョの一撃とは、2003-04シーズンのオサスナ戦で生まれたものだ。左サイドからのクロスを相手が一度ヘディングでクリア。こぼれ球をバルサの選手がシュートすると、ボールはゴール前にいたロナウジーニョの足下へ。これを希代の名手は、右足で引きながらワントラップすると、わずかに浮いたボールを素早く浮かして相手の頭上を抜く“ソンブレロ”で反転すると、豪快に右足でボレーシュートを決めた。
この動画にファンも反応。「デジャブ」と驚きの声が上がる一方、「ロナウジーニョは永遠に最高のマエストロ」と再び脚光を浴びる形となった名手が称賛されていた。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images