【31日のJ移籍動向】元日本代表の37歳FW大黒がJ2栃木に期限付き移籍 自身12クラブ目の新天地挑戦へ
元豪州代表FWネイサン・バーンズは広島退団 福岡は193センチの長身FW獲得
2017年最後の一日となった12月31日、元日本代表のベテランFWが新天地を求めた。2018シーズン、3年ぶりにJ2へ昇格する栃木SCは京都サンガF.C.からFW大黒将志を期限付き移籍で獲得することを発表した。
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現在37歳の大黒はガンバ大阪の下部組織出身で、1999年にトップデビュー。03年にリーグ戦で26試合10得点と初の二桁得点をマークし頭角を現すと、抜群のゴール嗅覚に磨きをかけ、日本屈指のストライカーに成長した。05年にはジーコ監督率いる日本代表に初選出され、同年2月のドイツ・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の北朝鮮戦で、後半アディショナルタイムに値千金の決勝ゴールを決めて、その名を全国に轟かせた。
06年ドイツW杯にも出場した大黒は、グルノーブル(フランス)、トリノ(イタリア)と欧州移籍も経験。08年のJリーグ復帰後は様々なクラブを渡り歩き、14年に京都に加入し、同年には26ゴールを奪ってJ2得点王に輝いた。昨季は28試合6得点だったものの、J1通算204試合69得点、J2通算191試合90得点の実績を誇る。
大黒は今回の移籍により、自身12クラブ目の新天地に挑むことになった。クラブを通じて「栃木SCの一員として来年一緒に戦えることを楽しみにしています! できるだけ多くゴールを決めて栃木SCの勝利に貢献できるように頑張りますので応援よろしくお願いします!」と、ベテランFWは今も尽きないチャレンジ精神で新シーズンの爆発を誓っていた。
同日には、J1サンフレッチェ広島が元オーストラリア代表FWネイサン・バーンズのウェリントン・フェニックスへの完全移籍を発表。わずか半年間の在籍で出場機会を得られなかったものの、「サンフレッチェ広島ではいい経験をすることができました。コーチングスタッフや選手の皆さんと一緒に仕事ができたことをうれしく思います」とのコメントを残している。
またJ2アビスパ福岡は、シャペコエンセから193センチの長身FWトゥーリオ・デ・メロを完全移籍で獲得することを発表。今オフにJ1ヴィッセル神戸に完全移籍したFWウェリントンの後釜として期待される。
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【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images