浦和MF柏木は「小さな復讐の象徴」 スペイン紙「2017年のサッカー界100人」に選出
トップバッター”の100位に選出 「アジアチャンピオンにとっての心臓だった」
スペイン最大級の全国紙として知られる「マルカ」は、“贔屓”と称されるレアル・マドリードの充実した報道だけでなく、国内外にもアンテナを張っている。その同紙が選ぶ「2017年のサッカー界100人」の100位に、浦和レッズのMF柏木陽介が選出されている。
この特集は100位~91位、90位~81位……と順々に発表される方式となっているが、柏木は“トップバッター”の100位で選出。「アジアチャンピオンにとっての“心臓”だった。カシワギは浦和の中で卓越した技術を持っている。10番を背負った彼は、クラブが10年間逃していた快挙にチームを導いた」とAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝の立役者の一人になったことを記し、こう続けている。
「カシワギのゴールとアシストによって、レッドダイヤモンズは無敵と見られた中国の上海上港を打ち破り、決勝進出を果たした。彼のパスや試合全体を見る視野、そしてセットプレーの精度は日本人選手が馴染みのない相手にとっては最高の武器だった。2017年、日本サッカー界からの“小さな復讐”の象徴だった」
ここまで発表されている面々は日本でも知られている選手も多い。81位には韓国代表エースでトットナムでも主力を務めるFWソン・フンミン、83位には“チチャリート”ことメキシコ代表FWハビエル・エルナンデス(ウェストハム)、85位にはMLSのニューヨーク・シティFC在籍ながら今年久々の代表復帰を果たしたスペイン代表FWダビド・ビジャが選出されている。
その中でACLでMVPを獲得した柏木も、遠く離れたスペインの地で評価される運びとなった。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images