モイーズ監督、欧州リーグ出場権獲得に白旗? 「少し離れすぎている」

「来季に勢いをつけるためにも、順位を少しでも上げたい」

 レアル・ソシエダのデイビッド・モイーズ監督が来季の欧州リーグ出場権を獲得できる6位以内進出に「少し離れすぎている」と白旗を揚げた。スペイン地元紙「AS」が報じている。
 昨季終盤にマンチェスター・ユナイテッドを解任されたモイーズ氏だが、今季途中にソシエダの監督に就任。就任時には2部降格危機だったチームも30節時点で勝ち点37の11位につけている。
 就任以来、リーグ戦7勝5敗7分け。手腕を発揮しているスコットランド人監督は記者会見で「我々はまだ計算上2部降格を回避できたわけではない。残り試合で勝つことでそれを確実にしたい。それを達成する自信はある。選手には自信もあるし、よりタフになっている。来季に勢いをつけるためにも、順位を少しでも上げたい」と語ったという。
 第30節終了時点で欧州リーグ出場権を手にできる可能性のあるビジャレアルとの勝ち点差は13。8試合を残しており、数字上は逆転できる可能性はあるが、「個人的にはヨーロッパは少し離れすぎている。もちろんトライを続けるつもりだ。次の試合に全力を注ぎ込むつもりだ。次の試合に勝てば、その次の試合に勝つために努力する。来季の準備を進めつつ、今季出番のなかった選手にもチャンスを与えたい」と話している。
 来季に戦うチームのベースを高めるために、終盤戦で若手に出番を与える可能性も示唆し、「私の目標はレアル・ソシエダをヨーロッパに導くこと。チャンピオンズリーグが希望だが、それができなければ、ヨーロッパリーグだ。スペイン国内の競争力は激しい。リーグ上位は凄まじい競争力を誇っているチームだ。だから、トップ4に食い込むことがいかに難しいのか、みな理解していると思う。来年トップ4と対抗できればいい」と来季の躍進を見据えていた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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