「狂気の沙汰だった」 “銀河系軍団”レアルの一員が証言、クラシコで味わった恐怖体験とは

99年から4年間レアルに在籍したマクマナマン氏 「窓に何かが叩きつけられる大きな音が…」

 スペインを代表する二大クラブ、レアル・マドリードとバルセロナが激突する“エル・クラシコ”の開催が、いよいよ現地時間23日に迫っている。リーガ・エスパニョーラ制覇33回を誇るレアルと同24回のバルサによる世界最高峰の一戦は、毎回激しい一戦となるが、政治的に対立する背景もあり、ピッチ外でも憎悪が渦巻く対戦となる。レアルの本拠地サンチャゴ・ベルナベウで行われる一戦を前に、かつて“銀河系軍団”と呼ばれたチームの一員だった男が、自らが味わった恐怖体験を語っている。

「狂気の沙汰だったね」と振り返るのは、元イングランド代表MFで“マッカ”の愛称で知られたドリブラー、スティーブ・マクマナマン氏だ。リバプールで頭角を現し、イングランド代表の一員として1996年欧州選手権や98年フランス・ワールドカップにも出場したアタッカーは、99年夏にレアルへ移籍。チームは2000年に元ポルトガル代表MFルイス・フィーゴ、01年に元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン、02年に元ブラジル代表FWロナウドを獲得し、“銀河系軍団”として隆盛を誇っていた。

 常に羨望の眼差しを向けられるそんなチームにとって、悪夢と呼べるような一戦がバルサとの“エル・クラシコ”だったという。特に敵地での一戦は壮絶で、ピッチ外で緊迫する場面に何度も遭遇したようだ。

「ホテルに泊まっている一晩中、誰かが部屋の呼び鈴を鳴らしたり、ホテルの外でホーンを鳴らされたことが何度もあったし、バスが50ヤード(約45メートル)を進む5秒間にたくさんの物を投げつけられた。僕ら全員がバスの中央に集まってカーテンを閉めていた。窓に何かが叩きつけられる大きな音がただ聞こえるばかりだった」

 

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