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がんに二度打ち勝ち…ついに偉業達成 元伊代表DFの100戦連続フル出場に広がる感動
サッスオーロDFアチェルビが睾丸がんを克服…そして鉄人DFとして記録達成
がんの病魔に二度打ち勝ち、偉業を成し遂げたセリエA屈指のストッパーの姿がイタリアで感動を呼んでいる。
「病気と無縁な生活、そして目標を持つことが人生では必要なんだ。常に最大限の成果を求めていきたい」
衛星放送「スカイ・イタリア」で、こう語ったのはサッスオーロの元イタリア代表DFフランチェスコ・アチェルビだ。17日の敵地サンプドリア戦で1-0勝利を飾ったチームで、29歳のアチェルビは2015年10月から100試合連続の先発フル出場を果たした。
アチェルビは2013年夏、サッスオーロ移籍後のプレシーズンでの身体検査で睾丸がんが発覚。ミラノで手術したが、その後の診断で再びがんと診断され、放射線治療を受けた。闘病の間も練習をほとんど休むことはなかったという。
2014年3月にアチェルビは家族とともにがんの克服を発表。そして、鉄人ストッパーとしてプロビンチャ(地方の小クラブ)を支えている。
「病気になる前は、まるで無敵のように感じていたんだ。全ての行動がうわべだけだった。ミランに移籍した時には、頂点にたどり着いたような気持ちになっていた。だが、全てを左右するのは細かい部分なんだよ」
アチェルビはこう語った。2012年夏、ミランはキエーボからアチェルビの権利の50%を取得。ミランでは6試合しか出場できず、翌シーズンにキエーボへ期限付き移籍で逆戻りすることになった。
名門に移籍し、どこか満足してしまったかつての自分を戒めたアチェルビ。病魔との戦いを克服し、達成した100試合連続先発フル出場の偉業はセリエAでも明るい話題となり、ファンの間でも感動が広がっている。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images