チェルシーの武藤へのオファーが英国でも話題に 日本人の苦闘の歴史にも言及

「日本人選手は近年プレミアリーグでインパクトを残すことができていない」

 FC東京の日本代表FW武藤紀嘉がプレミア首位チェルシーから獲得オファーを受けたニュースが、イングランドを駆け巡った。英衛星放送「スカイ・スポーツ」は「チェルシーが日本人ストライカー、ヨシノリ・ムトウにオファー」と特集している。

 武藤に関しては、2週間前に慶応大学経済学部を卒表したばかりで、1月のアジアカップの日本代表メンバーに入り、バヒド・ハリルホジッチ新監督にも選出されていると報じている。

 武藤がオファーの事実を認め、「光栄」としたコメントを紹介する一方で、チェルシーが最近、日本企業「横浜ゴム」と史上最高額のスポンサー契約を発表したばかりだったこともレポート。

 最後にはプレミアリーグで日本人選手が苦闘を続けてきた歴史を紐解いている。

「日本人選手は近年プレミアリーグでインパクトを残すことができていない。武藤の日本代表の同僚である香川真司はマンチェスター・ユナイテッドで困難な時期を過ごした後、ボルシア・ドルトムントに復帰した。吉田麻也はサウサンプトンで1軍に踏みとどまるために戦っている、李忠成は印象を残せずに南海岸のクラブを昨年去った」

 記事ではそう言及している。

 李は昨年、サウサンプトンからJ1浦和に移籍。この記事では報じられていないが、FW宮市亮もアーセナルで出場機会を手にすることができず、レンタル移籍を繰り返している。武藤がチェルシー移籍を決断した場合、日本人がぶち当たってきたプレミアの壁をクリアできるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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