“天才”ロシツキーが明かした引退の理由 「プロとして求められる体を準備できない」

スパルタ・プラハで今季11試合出場も、体は限界に…

 ドルトムントやアーセナルで活躍したチェコ代表MFトーマス・ロシツキーが、今冬に現役引退すると発表した。度重なる負傷に苦しんだ37歳は、「もはやプロのサッカー選手として求められる体を準備できない」とコンディション面の問題を理由に挙げた。

 ロシツキーは2016年に、10年間所属していたアーセナルからプロデビューを果たした古巣スパルタ・プラハに移籍していた。しかし、今年3月にはアキレス腱の手術で戦線離脱するなど怪我に苦しみ続けた。今季はここまで11試合に出場しているが、体は限界を迎えていたようだ。

 クラブ公式サイトで声明を発表したロシツキーは「慎重に考えた末、僕はもはやプロのサッカー選手として求められる体を準備できないと悟った」と悲痛のコメントを残し、シーズン途中での現役引退を決断した。「スパルタにありがとうと言いたい。僕のことを育て、ビッグクラブでキャリアをスタートさせてくれた。そして最も愛する場所でさよならを言わせてもらった」とクラブへの感謝も述べている。

 その芸術的なテクニックから“リトル・モーツァルト”の愛称で親しまれたロシツキー。チェコ代表105キャップを誇るレジェンドが、ピッチに別れを告げた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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