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ベンゲル監督がウィルシャー放出を否定 「事実とは異なる」
垂ぜんの的
アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、今夏の移籍市場でマンチェスター・シティやチェルシーが獲得に乗り出しているMFジャック・ウィルシャーを放出しないと、英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。
ウィルシャーは9歳からアーセナルの下部組織でプレーする、ガナーズ一筋の司令塔は移籍市場の目玉となっている。
近年は、故障で離脱を繰り返してきたが、その才能と絶大な技術に加え、純英国産だということも大きな魅力だ。「ホームグロウンルール」を順守しなければいけないプレミアの強豪クラブからは、垂ぜんの的となってきた。同僚のMFテオ・ウォルコットとともに移籍報道が地元メディアをにぎわしてきた。
フランス人指揮官はイングランド代表MFの移籍のウワサに関してこう語ったという。
「我々はもはやチーム最高の選手を放出しなければいけない立場ではない。事実とは異なる新聞の見出しについて記者会見で抗議はできない」
アーセナルは、エミレーツ・スタジアムが完成するまで欧州列強と、資金力で大きな差があった。主力級を次々に放出し、埋もれた若手を育成してクラブを運営してきた。ニコラ・アネルカ、ティエリ・アンリ、エマニュエル・プティ、マルク・オーフェルマウスら枚挙に暇がないほど名手を放出し、近年もバルセロナにMFセスク・ファブレガス(現チェルシー)、マンチェスター・ユナイテッドにFWロビン・ファン・ペルシーらエースを引き抜かれてきた。
そうした選手の売却益でクラブを強化してきたが、スタジアム収入や、テレビ放映権、スポンサー料などで資本面の体力は充実したという。それまでのようにベストプレーヤーを放出する必要はないようだ。
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