ACミランのイタリア代表MFアレッシオ・チェルチは、12日の本拠地サンプドリア戦で2試合連続ゴールに自信を深めている。ミランの公式番組「ミランチャンネル」で語った。 「ゴールは僕のような攻撃的な選手に重要。ゴールを切望していたし、これで次の試合もいいメンタルで続けてゴールできるサインだ。ゴールが僕に自信をあたえてくれる。でも、チームに勝ち点をもたらすことが大事だ」 チェルチは、1月にアトレチコ・マドリードからレンタル移籍し、前節パレルモ戦で移籍後初ゴールを決めた。チームも2-1で5カ月ぶりに敵地戦勝利を挙げる ことができた。 「ここ2週間でようやく自分らしさを取り戻せた。トレーニングでも取り組んでいる。ゴールで精神的にも前進できるようになった。自分ができることも、どれだけ貢献できることも分かっている。自分の脚力も戻った。ドリブルとチェンジオブペースが武器の僕には重要なことなんだ。ファンとミランに関わるすべての人に自分の貢献を示したい」 ◇本領を発揮する本田のライバル 昨夏に移籍したアトレチコ・マドリードでは、ディエゴ・シメオネ監督の信頼を手にできず、出場機会を激減させた。そして今冬、左足首故障で戦線離脱中の日本代表FW本田圭佑のライバルとしてミランに加入した。当初はコンディションの問題でスタメンから外され、フィリッポ・インザーギ監督と の確執も浮上していた。だが、チェルチはついに本調子を取り戻したという。 現在8位のミランだが、来季の欧州リーグ出場圏の6位入りに自信を持っている。 「チームは出場権獲得に全力で戦わなければいけない。そして、チームには大きなポテンシャルがある。あと9試合あるので、できる限りの努力をする。勝利が自信をくれた。自信がサンプドリア戦でも重要な結果をもたらしてくれる」 本田が欠場となるサンプドリア戦で今季初の3連勝を狙うチェルチ。昨季トリノで13ゴールを決めた自信と、フォームを取り戻しつつある精神的充実を追い風に、本田とのポジション争いでもさらにリードを広げるつもりのようだ。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images