韓国代表エースが日韓戦の歴史的快勝を祝福 「人々に希望を与えられた」
63年ぶりに敵地で4得点以上の勝利 ソン・フンミンが自身不在のチームの奮闘に感謝
韓国代表は16日にE-1選手権で日本代表と戦い、4-1で快勝を収めた。敵地での日韓戦で4得点以上の白星は、1954年3月7日以来、実に63年ぶり。トットナムに所属する韓国代表FWソン・フンミンは、チームの歴史的な勝利を祝福している。韓国紙「スポーツソウル」が報じた。
E-1選手権は国際Aマッチデーに該当しないため、“国外組”のソン・フンミンは今大会には参加せず。日韓戦が行われた16日は、所属するトットナムでプレミアリーグ第18節のマンチェスター・シティ戦に2トップの一角で先発したが、1-4と大敗を喫した。
記事によれば、ソン・フンミンは日韓戦をホテルで観戦したという。
「ホテルで韓国と日本の代表戦の中継を見ることができた。相手に先制点を入れられたのに、選手がパニックにならなかったことが嬉しい」
韓国は前半1分、DFチャン・ヒョンス(FC東京)が日本のFW伊東純也(柏レイソル)をエリア内で倒してしまい、PKを献上。FW小林悠(川崎フロンターレ)に決められて先制を許したが、その後に怒涛の攻撃で4点を奪い、力の差を見せつけた。
韓国は9大会連続10回目のワールドカップ出場を決めた一方で、不甲斐ない戦いぶりで自国サポーターから厳しい批判を受けてきた。それだけに、日本相手の完勝と2大会連続のE-1選手権優勝は大きな意味を持つ。代表のエースであるソン・フンミンも「日本との戦いで勝利を手にしたことで、人々に希望を与えられたと思うので、感謝したい。そして、大会2連覇したことも祝福したい」と、自身不在で奮闘したチームに感謝の言葉を述べた。
韓国代表は失地回復に向けて、一歩を踏み出したと言っていいだろう。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images