韓国人記者が抱いた日本代表への疑問 「長所を捨て無理にハリルのサッカーをしている」
「今の日本にはかなり無理がある」と断言
縦に速いサッカーを目指すハリルホジッチ監督の方向性には、今の日本にはかなり無理があると、ソ・ホジョン記者は言い切った。
「韓国との試合でも唯一、日本にチャンスが訪れたシーンは、チームの特徴であるビルドアップと、そこからショートパスで攻撃の形を組み立てることができた時の数回です。つまり、日本は自分たちの長所を捨ててまで、無理にハリルホジッチ監督のサッカーをしているのではないかと感じました」
またソ・ホジョン記者は、日本がワールドカップの組み合わせ抽選でコロンビア、セネガル、ポーランドと同じH組になり「勝機あり」との論調が出ていることに関して、疑問を持ったという。
「もちろん、今大会の日本代表メンバーがロシアW杯の主力ではないと思いますが、長身FWのキム・シンウクに対応できない守備のままでは、どのようにしてポーランドのFWレバンドフスキに対処できるのでしょうか。そういう疑問はあります。今大会の結果を受けて、日本はW杯までにまた新たな課題の解決に向かわなければならないはずです」
ソ・ホジョン記者の指摘は、かなり的を得ているように感じる。2015年3月に日本代表監督に就任して以来、ここまで積み上げてきたハリルホジッチ監督のチーム作りは、今後どのような形に進んでいくのか。隣国のライバル韓国も注目している。
【了】
金 明昱●文 text by Myung-wook Kim
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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