日韓戦、本拠地4失点以上の黒星63年ぶり 観客3万人超えに韓国驚嘆「青い地獄」
北朝鮮戦や中国戦を上回る観客動員に韓国サッカーサイトも驚くが…日本は歴史的敗戦
バヒド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表は、16日のE-1選手権最終戦の韓国戦に臨み、引き分け以上で優勝となる一戦で1-4と大敗を喫した。会場となった味の素スタジアムには、北朝鮮戦や中国戦を上回る観客3万6645人が集まり、韓国サッカーサイト「スポータル・コリア」は「青い地獄」「青い波」と報じている。
2013年大会以来二度目のE-1選手権制覇を目指した日本は、開始早々に得たPKをFW小林悠(川崎フロンターレ)が決めて幸先良く先制。だが、その後は韓国に押し込まれて前半のうちに3失点、後半にも1失点を喫して1-4と敗れた。
韓国戦の後半途中に電光掲示板に表示された入場者数は「3万6645人」。9日の第1戦・北朝鮮戦(1-0)は2万806人と客足が伸びず、さらに第2戦の中国戦(2-1)は96年5月29日に福岡で行われたキリン杯メキシコ戦(3-2)の1万7432人に次ぐ歴代ワースト9位。国内組限定メンバーで臨んだ今大会は集客に苦戦していたが、宿敵との“日韓戦”では3万人超えとなった。
これまで“6万人超え”を何度も記録したホームでの代表戦から比べれば物足りない感は否めないが、韓国メディアは「味の素、4万の青い地獄」と記すと、「スタジアム周辺は日本の青い波でいっぱいだった。新宿から味の素スタジアムに移動する間も同じで人だかりだった」と驚きを持って伝えている。
ホームの日韓戦で4失点以上は、1954年3月7日に明治神宮外苑競技場で行われた一戦で、1-5と大敗した(敵地では79年に1-4敗戦)。“青い波”の後押しを受けたハリルジャパンだが、本拠地で63年ぶりの屈辱という歴史的敗戦となった。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images