U-20初陣の森保監督、優勝逃すも4-4-2採用には手応え 「選手のポテンシャルが見えた」
M-150カップ決勝でPK戦の末にU-23ウズベキスタン代表に惜敗
最後まで森保一監督のこだわりが見えた決勝戦だった。タイで行われている「M-150カップ」決勝に臨んだU-20日本代表は、前半から得点を奪い合う展開のなかでMF神谷優太(湘南ベルマーレ)とFW小松蓮(産業能率大)がゴールを決めて、フルタイムを終えて2-2のドロー。最後はPK戦となったがMF菅大輝(コンサドーレ札幌)とFW上田綺世(法政大)が外した日本は、PKスコア3-4で惜しくもU-23ウズベキスタン代表に敗れて優勝を逃した。
しかし、初采配の森保監督にとっては実りのある一戦になったことは間違いない。決勝戦ではこれまでの3-4-2-1システムではなく、あえて4-4-2システムを採用。この理由について指揮官は、今遠征の中で何度も口にしてきた“対応力”を強調している。
「3-4-3でやっていれば、1試合目と2試合目と徐々に良くなったなかで、さらに良いものにつながっていたかもしれない。だけどこれから先、いろいろなことを想定した時に自分たちができることを増やしていかなければいけない。そして、そういうなかで選手がどういう対応力を持っているかというのを見せてほしいと思っていた。選手は非常に柔軟に対応してくれていたと思う。要求したことに対して応えてくれるポテンシャルというものは、今日の試合で見られました」
これで今遠征のスケジュールが全て終了。翌日には日本に帰国し、このチームは解散となる。「選手たちはこれから所属クラブに帰っていくわけで、もうちょっと一緒に仕事をしていきたいな、見ていきたいなという気持ちにさせてくれた」と笑顔を見せた森保監督は、最後に選手たちに伝えたい言葉を語ってくれた。
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