なでしこジャパン、後半に痛恨の2失点 優勝決定戦で0-2敗戦…北朝鮮が大会3連覇
後半20分にミドルシュートを決められて失点、同37分にも被弾して万事休す
なでしこジャパン(日本女子代表)は15日、フクダ電子アリーナでのE-1選手権最終戦・北朝鮮に臨み、前半を0-0で折り返したが、後半に2失点して0-2で敗戦。3大会ぶり3度目の優勝を逃した。
初戦(8日)で韓国に3-2、第2戦(11日)で中国に1-0と勝利して2連勝を飾っている日本は、同じく連勝の北朝鮮と優勝を懸けて最終戦で激突。先発メンバーとして、GK池田咲紀子、DF鮫島彩、宇津木瑠美、三宅史織、高木ひかり、MF阪口夢穂、隅田凜、櫨まどか、籾木結花、FW岩渕真奈、田中美南の11人がピッチに送り出された。
前半の日本は後方から丁寧にパスをつないで攻撃の構築を図り、前線からの守備でボールを奪取からシュートを狙うなど、攻守両面で積極的な姿勢を見せる。すると前半22分、宇津木のクロスから中央で岩渕がヘディングシュートと決定的な場面を迎えるが、これは惜しくもオフサイド判定。その後も田中がミドルシュートを放ち、果敢に北朝鮮ゴールに迫った。
同26分には鮫島が相手FWと競り合い、裏を突かれてピンチを迎えたが、これは相手がシュート精度を欠いて事なきを得る。その後は一進一退の攻防が続き、両チームとも決定打を欠いて0-0のまま後半へ突入した。
後半に入ると押し込まれる展開が続いた日本は後半17分、岩渕に代えてMF中島依美を投入して打開を図る。しかし同20分、左サイドを崩されてクロスを入れられた日本は、こぼれ球を拾われて、FWキム・ユンミにミドルシュートを決められて先制点を献上。優勝に向けて勝利が条件の日本は、この時点で少なくとも2点が必要となる苦しい状況に追い込まれた。
さらに同37分、右サイドを突破された日本はクロスを通されると、ファーサイドでMFリ・ヒャンシムに追加点を奪われて万事休す。最終的に0-2で敗れた日本は、優勝まであと一歩に迫っていたが、3大会ぶり3度目の優勝は惜しくも逃し、北朝鮮の大会3連覇で女子のE-1選手権は幕を閉じた。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images