パチューカ本田が南米王者相手に獅子奮迅 「存在感と一瞬の輝き」をスペイン紙高評価
クラブW杯グレミオ戦、延長戦を含めて本田はフル出場 チームは惜しくも0-1で敗戦
パチューカのFW本田圭佑は現地時間12日に行われたFIFAクラブワールドカップ(W杯)準決勝グレミオ戦に延長戦を含めて先発フル出場。チームは0-1で惜敗したものの、際どいシュートを何度か放つなど、南米王者相手に獅子奮迅ぶりを見せており、スペイン紙「マルカ」メキシコ版はその働きを高く評価している。
本田は前半29分、味方とのコンビネーションでゴール前に作ったスペースに飛び出し、GKと1対1になるビッグチャンスを迎えかけたが、昨年までアルビレックス新潟でプレーしたブラジル人DFコルテースがギリギリのところでカットし、ゴールはならず。前半アディショナルタイムにもエリア内で絶好機が訪れるも、再びコルテースの鋭いタックルでチャンスを潰された。
それでも本田は前半8分に得意の左足で際どいミドルシュートを放つなど、攻撃面で違いを作り出した。同紙は「ケイスケ・ホンダはこの日最もチャンスを作っていた選手だった」と、グレミオ戦で活躍した一人と評価。チーム全体の戦いぶりを含めて、次のように評している。
「パチューカはボールを支配し、時間帯によっては相手を追い詰めたが、最終的な質の部分が欠けていた。それでも彼らのベストプレーヤーとともに、ガソリンが尽きるまで勇敢に戦った。それがホンダだ。日本人プレーヤーは単発的だったとはいえ、彼の存在感と一瞬の輝きがファンを信じ続けさせた。彼は前半にパチューカの最大の決定機を創出した。真ん中でボールを保持し、敵陣深くへと入り込んだからだ」
果敢な姿勢でゴールを狙っていったことを評価している。今夏驚きのメキシコ移籍を果たした本田は怪我で出遅れたものの、戦線復帰後はゴールを積み重ねてその実力を発揮した。まだ3位決定戦が残るなか、“今なお本田は健在”を世界中にアピールする場となっているのは確かだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images