昌子の驚愕40m弾は「偶然」!? ハリルが冗談を交えて称賛「クリアしたいのかと…」
中国戦の後半43分に衝撃の一撃 「素晴らしいゴールでした」
DF昌子源のスーパーロングシュートは、バヒド・ハリルホジッチ監督の目からしたら「偶然」だった? E-1選手権第2戦の中国戦に2-1で勝利した日本代表の指揮官は、試合後の会見でも「出た選手全員がいい試合をしてくれた」と口が滑らかだった。そのなかで昌子の衝撃的な一撃については、“偶然”と冗談めかしていた。
味の素スタジアムで驚きの一撃が生まれたのは、1-0で迎えた後半43分だった。相手のクリアを胸トラップで拾うと、迷うことなく右足を一閃。すると無回転の軌道で飛んだボールは、斜めに急降下してゴールへ。「シュートは揺れるような軌道で入ってきた」とハリルホジッチ監督が称した通り、前に出ていた相手GKが必死に伸ばした手をあざ笑うかのように、ゴールネットに突き刺さった。
代表史上でも稀なスーパーロングシュート。試合前日の11日に25歳の誕生日を迎えた昌子にとっては、自身を祝うゴラッソとなったが、指揮官の見解は少々違ったようだ。
「昌子のゴールですけど、私はゴールしたいというよりも、クリアしたいのかと思ったんですけどね。“偶然”素晴らしいゴールが決まりました。ミーティングで20~30mのシュートを狙っていけと言っていた。ただ昌子には、その指示はしてなかったですが」
この日は負傷交代したMF大島僚太(川崎)、大島と代わって出場したMF井手口陽介(G大阪)らが積極的にミドルシュートを放っていた。その意味では、ハリルホジッチ監督としては意図を感じていた。ただし、昌子のシュートについては“想定外”だったようだ。それでも「素晴らしいゴールでした」と褒めるなど、キャプテンマークを託したDFリーダーに賛辞を送っていた。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images