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ドイツで輝きを増す長谷部の経験値 元独代表FWも絶賛「正しい時に落ち着きをもたらす」
フランクフルトで昨季より出場機会減るも、”バックアッパー”ではない
昨シーズン、長谷部誠はフランクフルトで代えのきかない選手だった。新開拓した3バックのセンターでチームをコントロールする貴重な存在として、ニコ・コバチ監督から全幅の信頼を得ていた。だが、今シーズンは昨季ほどコンスタントに出場していない。
理由の一つはコンディションの問題だ。今年3月のバイエルン戦で負傷した右膝を手術した影響でトレーニングで別メニューとなる頻度が増えたと、地元メディアは指摘している。ただ、同様の怪我ならば昨季なら出場していたのでは、という見方もなくはない。
確かに昨季は、たとえ100%の状態でなくてもスターティングメンバーから長谷部の名前が外れることは稀だった。そういった意味では、チームとして長谷部抜きでの対策が取れたということが次の理由として挙げられる。
コバチ監督は3バックのセンターにアルゼンチン人DFダビッド・アブラハムというバリエーションを見つけたのだ。俊足を生かした守備力の高さが持ち味のアブラハムは、脇を固めるファレッテ、サレスコといった両CBの裏のスペースを的確にカバー。現在の3バックは守備力だけで言えば、長谷部込みの最終ラインよりも強固だ。実際に15試合を終えた時点での失点数はわずかに15で、これは首位バイエルンの11失点に次ぐリーグ2位の少なさだ。
セカンドオプションができたことは、コバチにとって大きな収穫だろう。そして長谷部にしても無理をせずにじっくり調整することができるというのは大きなメリット。決してバックアッパーに回ったわけではない。今でも主力の一人として、早期の完全復活が待ちわびられている。
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