ハリル監督が不在を嘆いた“選手タイプ”とは? 北朝鮮戦でJリーガーの課題を次々指摘

「最後の30メートルで…」と指揮官悔やむ

 ハリル監督が最も不在を嘆いたのが“清武タイプ”だ。背後を狙う動き、プレースピード、パスの質などを改善点に挙げつつ、最終的に相手ゴール前を打開できなかったと語っている。

「最後の30メートルのところで、良いパスを出せる清武タイプの選手が本日はいなかった」

 セレッソ大阪のMF清武弘嗣は負傷などもあり長らく代表から遠ざかっていたが、6か月ぶりに代表復帰。しかし、6日にゲーム形式のトレーニング中に頭部を打って脳震とうと診断され代表から離脱する事態となっていた。ハリル監督はそのパスセンスを買っているが、清武タイプの不在が攻撃面で大きく影響したと分析している。

 試合後にハリル監督は「日本代表として考えた時、ベストメンバーかと言えば、そういうふうには確かに言えません」と現代表チームを表現しつつ、その一方で「日本に何百人も質の高いトップレベルの選手がいるとみなさんが思われるのでしたら、それは間違った考え方」と断言した。

 国内組のJリーガーで構成されたチームに対して「選手たちは戦ってくれた」という指揮官だが、数多くの課題を挙げるなど物足りなさを抱いているのも事実。第2戦・中国戦(12日)でのメンバー入れ替えを示唆したハリル監督は、どのような采配を見せるのだろうか。

【了】

大木 勇●文 text by Isamu OKI(Football ZONE web編集部)

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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