クラブW杯の本田を見たメキシコ人記者が指摘 「最高の状態ではない」要因は?
「彼は素晴らしいプレーを見せていると思う」
その一方で、今夏にACミラン(イタリア)から移籍加入した本田のメキシコでのプレーぶりについては、称賛の言葉を並べた。
「彼はリーガもコパ(カップ戦)もチームの中で機能しているよ。今季はチームが少し調子が悪いが、彼は素晴らしいプレーを見せていると思う。徐々に環境に慣れてきている。少し前に『ここでプレーするのはスペシャルなことだ』と言っていた。序盤と比べると本当に良いと思う」
今季のパチューカはリーグ前期で降格圏に迫る順位に落ちる時期もあり、チーム全体の成績は決して満足いくものではないが、そのなかで本田は好プレーを見せていると評価した。時間の経過とともに、標高2400メートルの高地に本拠地を構える新天地の環境に順応してきたのが大きいという。
パチューカは12日に準決勝で南米王者グレミオ(ブラジル)と対戦する。ディエゴ・アロンソ監督は「3日後にゲームがある日程で、30分も余計にプレーしたのは良くないこと」と話したが、前向きに捉えれば休養十分のところに試合勘を取り戻す時間を得た。
決勝進出への野望を持つ本田は、南米王者との一戦で地元記者をさらに納得させるようなプレーを見せられるだろうか。
【了】
轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
page1 page2