浦和が決定機生かせずクラブW杯初戦で0-1敗戦 レアルへの挑戦権逃し、5位決定戦へ
開催国代表のアルジャジーラに敗れる
浦和レッズは9日のFIFAクラブワールドカップ(W杯)初戦で開催国代表アルジャジーラ(UAE)との一戦に臨み、後半7分の失点を取り返すことができずに0-1で敗れた。
浦和は中盤にMF矢島慎也を起用してMF柏木陽介との“ダブル司令塔”システムでこの一戦に臨んだ。立ち上がりからボールを上手くコントロールしてゲームを進める浦和に対し、名将ヘンク・テン・カテ監督が率いるアルジャジーラは守備時に5バックになる守備的なシステムで臨んだ。
ゲームをコントロールする浦和がポゼッション率を高め、両サイドにも背後のスペースにも選手が進出しながら攻撃を仕掛けた。そうしたなかで前半28分、DF遠藤航のパスを右サイドで受けたFW武藤雄樹が縦に突破すると、ゴール前を横切るクロスを供給。ファーサイドでフリーになったFW興梠慎三が決定機を迎えたが、興梠はこれをゴール上に外してしまった。
逆に浦和は同35分、相手CKの二次攻撃で左サイドから上がったクロスを、ファーサイドのDFファイエスにヘディングで叩かれたが、GK西川周作のファインセーブで難を逃れた。全体的に見れば、大会初戦の堅さもなくスムーズに入った浦和は、前半を0-0で終えた。
後半もボールを保持した浦和だったが、落とし穴が待っていた。同7分、カウンターの場面で中盤に入ったボールをMFロマリーニョにターンされると、センターバックコンビの間を通すスルーパスを出された。そこに走り込んだFWアリ・マブフートがGK西川周作との1対1を制してゴール。浦和は先制点を与えてしまった。
反撃に出る浦和は同18分、右サイドからFW武藤雄樹が放ったシュートを相手GKアリ・ハサイフがこぼしたところに興梠が詰めた。しかし興梠はGKを目の前にシュートを打ち切れず、同点のチャンスを生かせなかった。
さらに浦和は同28分にDF槙野智章のミドルシュート、同33分には途中出場のFW高木俊幸が放ったシュートがブロックされたところを、柏木がボレーで狙ったがGK正面に飛んだ。
ボールをコントロールして敵陣でゲームを進めた浦和だったが、1点が遠くこのまま試合終了。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を制してアジア王者として臨んだクラブW杯は、初戦で開催国代表に敗れる結果になり、準決勝で欧州王者レアル・マドリードと対戦する夢は潰え、12日の5位決定戦でアフリカ王者ウィダード・カサブランカとの試合に回ることになった。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images